京都でも人気の観光地、下鴨神社。その近くにある旧三井家下鴨別邸をご存じですか?その名の通り、かつて三井財閥の別邸として建てられた邸宅。大正期までの屋敷がまえが良好に保存されているとして2011年に国の重要文化財に指定されています。2016年から一般公開された京都では比較的新しい観光スポット。今回、通常は公開されていないお部屋でのランチと建物見学に行ってきました。

旧三井下鴨別邸とは

下鴨神社の一の鳥居近くにある旧三井下鴨別邸。もともとこの地に三井家の祖先を祀った神社があり、そこに参拝する際の休憩所として大正時代に作られました。一族の神社にも驚きますが、休憩用に邸宅を作るのもまた驚き。昔のお金持ちってすごいですね。
明治時代に木屋町に作られた邸宅を移築した主屋、大正時代に作られた玄関棟、またこの土地にもともとあった江戸時代の茶室と三世代の建築を見ることができます。
8D77A6C6-818A-47F2-9FF5-936AB83F394C.jpeg 5.36 MB
左から玄関棟、主屋、茶室。

通常は入館料500円で玄関棟、主屋1階、庭園が見学でき、カフェもあるので庭園やお座敷でケーキや抹茶なども楽しめます。
07D400CB-B360-4B3C-A97E-8AD4484FDFA5.jpeg 2.57 MB
一階の庭園を臨むお座敷。障子扉にはめられたガラスも当時のまま。実際に見ると少し歪みがあって歴史を感じます。

貸し出しのガイド冊子もありますが、施設の係員の方々から見所を聞くのもおすすめです。みなさん知識豊富でいろいろ教えてくださいます。

非公開のお部屋での茶会席ランチ

主屋は眺望を楽しむことを目的に作られており、2階には1階のように窓が広く取られ庭を見下ろせる客室、3階は京都を見渡せる望楼になっています。ただ、2階と3階は通常は非公開。年に数回の特別公開または予約制の食事付き観覧イベントに参加すると見学が可能です。

↓イベントはこちらのページから予約できます。


今回私は初夏のランチプランに参加しました。
係の方に案内された2階のお座敷は広々としていて、窓から見える新緑が見事なこと!
A427B270-02B8-491D-A513-DEC534B445AC.jpeg 2.76 MB

昼食は茶懐石の老舗仕出し、三友居のお弁当。
籠に盛られたお料理はどれも美味しく、豆ご飯や鱧のお椀に窓の新緑も相まって初夏を堪能できました。53A431E8-D755-459E-B947-F8A3BA083840.jpeg 2.13 MB
席は前列か後列か選んで予約が取れますが、私の時はあいにく前列がいっぱいで後列に。しかしゆったりとした席の並びなので後列でも景色はしっかり楽しめました。
D312A5C0-CAC8-4A88-BA28-381B7A911BE3.jpeg 1.59 MB




五山の送り火も見える望楼を見学

食後は係の方の案内で3階にある望楼の見学へ。
3階に向かう階段は普段は隠されているのですが、その仕組みがおどろき。ネタバレになってしまうので詳細は書きませんが気になる方はぜひ実際に見に行ってみてください。隠し階段を登ると360度の眺望が楽しめる3畳半の望楼です。
648219FD-4318-4980-8F5D-9F8A8EB52C97.jpeg 4.26 MB
眺望を遮らないよう雨戸は窓下に収納されています。明治時代にこれほどの工夫がされて造られたことに驚きます。京都の街をぐるり360度見渡せる望楼からは京都名物、五山送り火の一つ、大文字山も見えます。
527B3DEE-9A1C-491F-BF9A-FE4902FCBC7B.jpeg 294.69 KB
こちらができた大正の頃は五山全てを見渡すことができたとか。夏の夜にここから静かに送り火を眺める、なんとも贅沢な時間が窺い知れます。

京都の老舗和菓子とお抹茶で一息ついたら庭園見学も

望楼を見学した後2階に戻ると京都の老舗、一歩堂のお抹茶と鶴屋吉信の生菓子が供されました。紫陽花を模した金時は目でも楽しめる一品。
52D14E93-1FF7-4AE0-8320-68ECF9E5B45C.jpeg 1.14 MB
このイベント、ランチに7,500円はなかなかいいお値段ですが京の味を満喫できるお弁当に抹茶とお菓子までついて、さらに普段は見られないお部屋の見学もできるので実はかなりコスパが良いと思います。さらにランチ以外にも朝食や、京都の名店のフルーツサンドをいただけるブランチのプランもあるので旅程の時間に合わせて選べるのも嬉しいですね。

お茶をいただいた後は2階を見学。1階に比べ人が少ないのでゆっくり見て回ることができました。濡縁から初夏の風を感じて美しい庭を眺めて過ごす、心癒される贅沢な時間でした。
822F11D9-EF94-4238-83AA-FAFE9CBF28EB.jpeg 428.77 KB
プランの時間が終わっても通常エリアは見学可能。建物も素敵でしたが庭園も広くて見応えがありました。実は2階と望楼の間に中3階がある4階建の主屋。庭園からは4階建に見える場所があったりと庭園にも見所が多いのでガイドの方の説明を聞いてから散策するのがおすすめです。

57DC4AD8-184A-4A85-BBDE-B4FC8F366901.jpeg 3.55 MB

四季折々の風景を楽しめる下鴨別邸

6月は青紅葉や苔が美しい庭園でしたが7月には池の蓮の花が見頃になるんだそう。さらに、7月下旬の週末には夜間開館のランタンナイトが開催されます。夜の景色はまた違った風情があって素敵そうです。



定期的に特別なイベントが催され四季折々楽しめる下鴨別邸。京都旅行の行き先に加えてみてはいかがでしょうか?

【詳細情報】
住所:京都府京都市左京区下鴨宮河町58番地2
開館時間:9時~17時(閉館)16時30分(受付終了)
定休日:毎週水曜