<目次〉
お遍路って何?
まずはお遍路の準備から
いざ、お遍路をスタート
疲れた体を休める温泉も
絶景の中、歩くのも醍醐味
清々しい気分になれるひととき

お遍路って何?

アテンションプリーズ✈
JALおでかけ便り担当者のゆっぴーです。

皆さまはお遍路経験はありますか?
「お遍路」とは、四国にある八十八箇所の霊場を巡り歩くことを指します。
これは、その昔、真言宗の開祖である弘法大師空海が修行し、開山した霊場を辿る道程。 すべて回ると1,400kmの長い道のりですが、近年はバスツアーもあり、ハードルはぐっと低くなっています。
_32A0502 (1).jpg 3.29 MB※(出典:OnTripJAL)

長い歴史と伝統を持つお遍路。本来は祈願成就を目的にしたものですが、最近は思い思いの巡り方をするのが一般的になってきました。
今回は一番札所から巡るお遍路体験についてご紹介します。

まずはお遍路の準備から

門前一番街は一番札所 霊山寺の目の前“門前”にあり、お遍路の準備ができる場所です。
衣装レンタル、グッズ購入が可能なほか、お遍路に関するあらゆる情報が手に入るので、立ち寄りマストです!
さらに道案内や札所寺院の知識を身につけた公認の巡拝者である「先達(せんだつ)」に教えを乞うこともできます。
しっかりと準備を整えながら、旅路の疑問を解消しておきましょう。
_32A0717 (1).jpg 2.57 MB※(出典:OnTripJAL)

いざ、お遍路をスタート

第一番札所 竺和山 一乗院 霊山寺
_32A0858 (1).jpg 1.37 MB見どころ豊富なお遍路のスタート地点    ※(出典:OnTripJAL)

霊山寺は、お遍路の最初の札所です。
応永年間(1394〜1428)に造られ、五智如来像が祀られている多宝塔と、恋愛や仕事、健康などの御利益がある縁結び観音もあります。お遍路のスタートである“発願の寺”を象徴する明治の庭も見どころです。

蔵元 本家松浦酒造
05 (1).jpg 1.77 MB大人の寄り道にぴったりな、造り酒屋    ※(出典:OnTripJAL)

ルートからは少し外れますが、本家松浦酒造は徳島県最古の酒蔵として知られています。
隣り合った味噌蔵とともに、KuraKura見学という蔵見学が可能。築200年以上の母屋など、味わい深いのはお酒だけではありません。
気になる場所にちょっと足をのばしてみるのもカジュアルなお遍路の楽しみ方。大人の旅にぴったりの寄り道です。


疲れた身体を休める温泉も

第六番札所 温泉山 安楽寺
06 (1).jpg 2.67 MB温泉が楽しめる、癒しの札所    ※(出典:OnTripJAL)

安楽寺は、お遍路の最初の宿坊があるお寺。(宿坊とは、宿泊できるお寺のことです!)
大師堂前から湧き出る宿坊の温泉が有名で、ご本尊は人々を病魔から救う薬師如来です。
山号の名の通り、万病に効果のある温泉が湧き出ていたことから、弘法大師が名付けたといわれます。

絶景の中、歩くのも醍醐味

川島潜水橋
07 (1).jpg 1.94 MB清流の上に一直線にかかる端正な橋    ※(出典:OnTripJAL)

日本最大の川中島である善入寺島に繋がる潜水橋は、美しい川に対して一直線にかかり、その端正な姿は見惚れるほど。
第十番札所と第十一番札所の間に位置します。
緑溢れる景色に馴染む絶景スポットとして有名で、多くの観光客に親しまれています。潜水橋というとおり、増水の際には川にすっぽりと隠れてしまいます。

第二十一番札所 舎心山 常住院 太龍寺
海抜600mの太龍寺山の山頂近くに位置する太龍寺は「西の高野」と呼ばれ、真言宗準別格本山の格式を持つ名刹です。
かつては徒歩でしか登れず、“遍路ころがし”のひとつと呼ばれる難所でしたが、現在はロープウェイを使うことで、直通で参拝できるようになりました。
山や川を越えて張られたロープウェイは全長2,775mと西日本で最長。
こうして辿り着いた境内から山々を望む風景はまさに絶景で、お遍路の大きな見どころのひとつに数えられます。

ロープウェイのふもとは「鷲の里」という道の駅になっています。
御食事処「菩提樹」は多くのお遍路客で賑わい、名物の「かきまぜ丼」はぜひ味わいたいメニュー。
甘く煮込まれた金時豆をまぶしたちらし寿司で、疲れた体に染み込む滋味深いおいしさです。
ほかにうどん類も充実しています。

第二十二番札所 白水山 医王院 平等寺
11 (1).jpg 2.54 MB斬新な取り組みを行う、世界に開かれた霊場    ※(出典:OnTripJAL)   

平等寺は、極彩色で鮮やかな境内が人気の寺院です。
寺号の由来は、弘法大師空海が人々を平等に救うため授けたものだといいます。
ご本尊は薬師如来。寄木作りで、漆で塗り固め、金箔を貼り付けたもので600年ほど経つ古いもの。万病に効く弘法の霊水のご利益を受けるため、多くの人が訪れます。
また、誰でも気軽にお寺に親しんでもらうため、YouTubeで法要のライブ配信も行っています。WEBサイトを通して初詣ができる仕組みも整えているそうなので、ぜひチェックしてください。

第二十三番札所 醫王山 無量寿院 薬王寺
12 (1).jpg 1.99 MB徳島県内最後の札所は、長い歴史を誇る厄除け寺    ※(出典:OnTripJAL)

その縁起は、神亀3年(726年)にさかのぼり、聖武天皇の勅願を受けた行基菩薩が巡鍚し、建立したのが薬王寺です。
また弘仁6年(815年)弘法大師がご本尊の厄除薬師如来を刻んで開基。
天保6年(1835年)に建てられ、平成24年に改修された仁王門や、迫力ある瑜祇塔など見どころが豊富。
徳島県内最後の札所として、ぜひ訪れたい厄除けの名山です。

清々しい気分になれるひととき

日常を離れてのお遍路旅は格別なもの。
各寺社でお参りをする瞬間の清々しさ、人や季節の移ろいとの出会いは素敵な体験になります。
旅の最後に御朱印帳を見返すと、各地での思い出が蘇ってくることでしょう。
知らず知らずのうちに溜まっていく日々のストレスを感じたなら、日常からしばし体と心とを遠ざけてみませんか。



JALパック
    「日本遺産を巡る旅 四国遍路 回遊型巡礼路と独自の巡礼文化」のご案内