はいさい(こんにちは)! 沖縄のJALグループで働く高安(たかやす)です。美しい海と豊かな自然、そして琉球文化が息づく魅力的な観光地である沖縄。近年、ただ観光を楽しむだけでなく、自然環境や地域社会に配慮しながら旅をする「エシカルトラベル」が注目を浴びていることをご存知ですか。 地元・沖縄を愛する一員として、私自身が実際に体験してきた「沖縄のエシカルトラベル」の様子をご紹介します。
目次
エシカルトラベルとは?
1. 海のごみを「Dr.blue」でアップサイクルして未来の海を守る
2. 太古の自然と南国の恵みを体感する「玉泉洞」
3. 琉球の魂と伝統工芸を繋ぐ「紅型染め」
4. 躍動する伝統芸能「エイサーショー」
沖縄旅で持続可能な未来を守ろう
エシカルトラベルとは?
訪れる土地の自然環境を守り、文化や伝統を尊重し、地域の「日常」に溶け込むように過ごすことで、持続可能な観光を目指す旅のスタイルのことです。今ある土地の魅力を未来に繋いでいくために、この取り組みが広がっています。ここ沖縄でも、エシカルトラベルを体感できるプログラムが数多く用意されており、今回の体験を通じて、私自身も改めて島の魅力を再発見することができました。
1. 海のごみを「Dr.blue」でアップサイクルして未来の海を守る
沖縄の美しい海は私たちの宝物ですが、海岸にはマイクロプラスチックをはじめとする海洋ごみが流れ着き、生態系への影響が深刻化しているのが現状です。その問題を解決に向けて動いているのが、水中のごみ拾い専門店の「Dr.blue」。今回体験したのは、ビーチで出たごみをかわいらしいキーホルダーに生まれ変わらせる「サンセットビーチクリーン&アップサイクルコース」です。ガイドの解説付きで学びながら体験ができます。
微細なマイクロプラスチックも集まると結構な量に。
ガイドの東さん(奥)に、マイクロプラスチックを生物が誤飲してしまうと、生物の成長を妨げてしまうリスクがあると教えてもらった。
アルファベットのキーホルダーを1つ作る。
海のごみをアップサイクルしてこのかわいいキーホルダーが完成!
最初に那覇市街地からほど近い波の上ビーチで、マイクロプラスチックを拾い集めます。マイクロプラスチックとは、プラスチックごみが紫外線や波の影響で5ミリメートル以下に細かくなったものです。海に捨てられたごみ袋やプラスチックから出てきます。わずか30分ほどの活動で、かなりの量のマイクロプラスチックを回収することができました。拾ったマイクロプラスチックは、色合いを意識しながら型に入れ、「アップサイクルキーホルダー」を作成します。専用の材料で固めて、海洋ごみに新しい命を吹き込んだ特別な思い出の品となりました。
ガイドの東さんからは、マイクロプラスチックの発生源や生物への影響について解説を受け、私たち一人ひとりの主体的な行動の積み重ねが環境保全において大切であると教えてもらいました。なかでも「一人の百歩より百人の一歩」という言葉は、沖縄で働く私にとっても深く心に響きました。身に着けることで日々の意識を変え、問題を「自分ごと」化すること。これこそが、未来を考える大きな一歩になると確信しました。
◆Dr.blue
問合せ先:info@dr-blue.okinawa
「Dr.blue」公式HPはこちら
2. 太古の自然と南国の恵みを体感する「玉泉洞」
全長約5,000メートルのうち、約890メートルが一般公開されている。
鍾乳洞の美しさは東洋一だと言われている。
地底の神秘を感じる空間。
自然が創り出したものから歴史を学ぶことも、エシカルトラベルの要素です。「おきなわワールド」内にある日本最大級の鍾乳洞「玉泉洞」は約30万年の歳月をかけて創り上げられました。わずか1センチメートル成長するのに約300年かかる鍾乳石から、悠久の時の流れを体感できます。
鍾乳洞は、雨の日でも楽しめるのも嬉しいポイントです。静かに流れる地下川や滴り落ちる水の音、神秘的な空間が広がる「青の泉」などを巡りながら、この豊かな島が形づくられてきた背景や、自然を保護することの大切さを実感しました。
南国のフルーツ・ミズレンブ(赤い実)とゴレンシ(手前の黄緑の身)。
スタッフ手書きのパイナップルの豆知識に驚き!
玉泉洞を抜けた先には、約50種類、450本ほどの熱帯果樹が栽培されている「熱帯フルーツ園」があります。パイナップル、マンゴー、島バナナ、パパイヤ、カカオなど、珍しいフルーツが実る様子をガイドの案内のもと観察することも。季節ごとの花と果実を楽しみながら、南国の恵みとそれを育む環境の豊かさに触れることができるこちらもおすすめです。
3. 琉球の魂と伝統工芸を繋ぐ「紅型染め」
紅型染めは、色鮮やかで多彩な模様が特徴。
おきなわワールド内の琉球王国城下町は、国登録有形文化財に認定された歴史的な古民家も立ち並ぶエリア。ぜひゆっくりお散歩もしてみてください。ここでは、「紅型(びんがた)染め」を体験します。紅型とは、東洋文化を吸収しつつ沖縄の自然を鮮やかに取り込んだ、独自の歴史を持つ工芸品です。沖縄でのエシカルトラベルで、先人たちが築き上げてきた文化を学び、支えることも欠かせない要素。
お手本を参考に明るい色から塗り進めるのがコツ!
柄の周りのグレー部分が糊でガードされているので、はみ出てもOK!
顔料を使って生地に色を差していきます。糊でガードされた部分は染まらないため、多少はみ出しても大丈夫! 配色を変えたり「隈(くま)取り」という濃い色でアクセントをつける技法を試したり、塗り絵感覚で気軽に楽しめました。約30分で色差しは完了。仕上げの「水元(みずもと)」と呼ばれる水洗いは、自宅で行うため旅の後も引き続きワクワク感が続きます。ご家族連れにもおすすめの体験です。
4. 躍動する伝統芸能「エイサーショー」
ウフデーク(大太鼓)の迫力ある演舞!
獅子舞とのコミカルな演舞も魅力!
文化を未来へつないでいくためには、伝統芸能に触れることもエシカルトラベルの要素のひとつ。おきなわワールドで1日3回開催されている「スーパーエイサーショー」では、伝統を大切にしながらも大胆にアレンジされた迫力のパフォーマンスを楽しむことができます。心に響く大太鼓の音と躍動感あふれる踊りは、まさにチムドンドン(胸が高鳴る)! 地域に受け継がれてきた伝統の力強さを実感しました。
◆おきなわワールド
住所:沖縄県南城市玉城前川1336
電話:098-949-7421
営業時間:9:00~17:30(最終受付16:00)
入場料:大人2,000円、子ども(4~14歳)1,000円
「おきなわワールド」公式HPはこちら
沖縄旅で持続可能な未来を守ろう
沖縄の美しい自然と文化には、いつも心を動かされます。この素晴らしい環境を100年後の未来へ継承し続けるために、エシカルトラベルがより多くの人に広がってほしいと願っています。ごみの持ち帰りや再利用可能な容器の活用、そして今回体験したビーチクリーンや伝統文化の体験。私たち一人ひとりの選択と行動の積み重ねが、沖縄の未来を創ります。沖縄へお越しの際は、エシカルトラベルでいつもと違った旅の思い出を作ってみませんか?
JALが提案する観光ガイド「OnTrip JAL」公式HPはこちら
沖縄観光情報サイト「エシカトラベルオキナワ」公式HPはこちら




