JALふるさとアンバサダー香川担当の金川です。
瀬戸内海の美しさに魅了され、香川に移り住んでまもなく2年が経ちます。

今回ご紹介するのは、四国の玄関口・香川県の坂出(さかいで)です。高松空港から車で40分ほど。岡山と香川をむすぶ瀬戸大橋の足元に位置するこの街は、一歩 踏み込むほどに愛着が湧いてくる場所です。そんな坂出の「とっておき」をご紹介します。

「坂出のお母さん」が守る、吉田ベーカリー

元気の渦の中心
坂出で100年続く「吉田ベーカリー」の看板を守る吉田英子さん。
初めてお店を訪れた日、初対面なのにまるで帰省した親戚を迎えるように気さくに接してくれました。
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「じっとしていられないの」と笑う英子さんはお店では常に動き回りながら、パンを買いに来る人との世間話や、地域のちょっとした相談ごとにも明るく耳を傾けます。地域活動にも奔走する姿は、まさに元気の渦の中心。
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「一緒に写真を」とお願いすれば、「綺麗にするわな」とお茶目に化粧直しをするその可愛らしさに、心をがっちりとつかまれます。
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火事から救い出した100年の誇り

お店の歴史は、カナダで修行した初代・仁市さんが、ここ坂出でパン屋を開いた大正時代に遡ります。
かつて商店街を襲った大火事でお店が焼けた際、なんとか救い出されたのが「キューピー人形の看板」と、消火活動の跡が残る賞状でした。
ベーカリー4.JPG 3.07 MB3代目・亡き夫の武弘さんと共に歩んだ月日や、世代交代を見守り続けてきたこの看板。時代を超えて愛される店の象徴として、「うちの誇り」と英子さんは教えてくれました。

坂出っ子が育つ味

坂出市内の幼稚園から高校までパンを届けています。坂出育ちなら誰もが知る味。こだわりは、「余計なものは入れない」という無添加の手づくり。
ベーカリー5.jpg 2.61 MB幼稚園へ届ける看板商品のケーキドーナツ作りは、まだ街が眠る未明から始まります。
厨房では50年も使い込まれたドーナツの機械が今も現役で活躍中。

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個人的なおすすめは「クリームパン」。一口食べれば、カスタードクリームの優しい甘さに思わず泣きたくなるほど。

「売り切れちゃうから、午前中にきてね」と英子さん。温かさと、元気が恋しくなって、私はまたこのお店を訪れるでしょう。

あの一滴のルーツに出会う、鎌田醤油

冷蔵庫の定番は、坂出の出身
かつて千葉の実家で食卓の定番だった、鎌田醤油の「だし醤油」。あの小ぶりな紙パックは、子供の頃からなじみ深い存在でした。
鎌田1.jpg 1.64 MBそして、香川に移り住んだある日。電車の車窓から目に飛び込んできたのは、あの「鎌田醤油」の文字。
鎌田2.jpg 2.93 MB「あの味のルーツは、坂出だったのか!」と嬉しい再会でした。

あのだし醤油に、これほど多くの家族がいたなんて

2023年にリニューアルされた直営店「蔵元本店(くらもと ほんみせ)」では、おなじみのパッケージが並びます。
鎌田3.JPG 2.84 MBめんつゆ、ポン酢、レトルトのお総菜、おせんべいや甘酒まで、「こんなの欲しかった!」の宝庫。お店の方に相談しながら、あれこれと試食を繰り返せば、買い物カゴはどんどん重くなっていきます。

醤油 ✕ カフェ ✕ 猫、驚きの掛け算

同敷地内の「本町一丁目カフェ」では、自社製品を使ったメニューに、「こんな料理にも使えるんだ!」と膝を打ち、追加購入のために再び「蔵元本店」へと走ります。
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さらにユニークなのが、カフェ内の一室にある保護猫との触れ合い空間「ねこパーク」。保護猫の存在を知ってほしい、という想いから誕生しました。
鎌田5.jpg 2.98 MB<人懐っこい猫たちと触れ合えるねこパーク(有料)も>

過去と未来、時代が溶け合うミュージアム

近代的な社屋の奥には、登録有形文化財のお屋敷がどっしりと鎮座。地域の歴史を次世代に繋ごうとする鎌田家の想いは、3つの施設からなる「鎌田ミュージアム」として一般公開されています。
鎌田6.JPG 2.84 MB歴史やアートに触れると、過去から現代までが地続きに感じられます。歴史を守りながら、新たな拠点が生まれた今、ここから新しい未来が創られていきます。

瀬戸内海を遊び尽くす、ベイマリーナという拠点

見上げる瀬戸大橋、くぐる非日常

見慣れた瀬戸大橋を、真下から仰ぎ見る。そんな体験を叶えてくれるのが「ベイマリーナ」です。
ボートの販売から免許取得、マリンレジャーまで担う“海遊びの基地”
マリーナ1.JPG 3.58 MB船が港を離れ、白いしぶきと共にぐんぐん加速。凄まじい開放感に、年甲斐もなく「ひゃっほー!!」と叫びたい衝動を必死に抑えます。
マリーナ2.JPG 2.77 MB<資格保持者の監督のもと、舵に触れる体験も>

橋の真下では、スケールの大きさに息をのみ、陸に戻ってからもしばし放心状態になるほど。
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マリンタクシーという選択肢

島と島の移動はちょっと不便な瀬戸内海。それを解消するのがマリンタクシーです。
マリーナ4.JPG 2.5 MB小豆島や直島などを自由に組み合わせてめぐることもできます。「贅沢すぎるのでは…」と不安になりますが、実は意外と手頃で、この快適さは一度味わうと病みつきに。

1日中、手ぶらで満喫する海のフルコース

島めぐりの後は、釣りやバナナボートも。プールサイドで夕暮れに乾杯し、夜はBBQ。そして併設のログハウスで眠りにつく。「理想の休日、全部乗せ」です。
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進化する“海辺の社交場”へ

現在、敷地内に結婚式やライブ演奏ができる多目的空間を整備中。さらに車中泊ができるRVパークも計画されていて、海辺の社交場へと進化中です。
マリーナ6.jpg 7.6 MB<整備中のイベントスペース>

大人の遊び方って、きっとこういうこと。

“ぬるい”がうまい、日の出製麺所

お昼の1時間だけ営業

「日の出製麺所」は、その名の通り製麺が本業。飲食店や学校、スーパーなどへ麺を卸す傍ら、お昼のたった1時間だけうどんを提供する超有名店です。日の出1 (1).jpg 1.26 MB「できたてを食べさせて欲しい」という熱い要望に応え、2001年に製麺所の一角を開放して始まったうどんの提供は、常連さんから全国のファンまでが集う特別な場所となりました。
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「ぬるい」に宿る讃岐うどんの原風景

常連さんに人気なのが「ぬるいうどん」。冷水や氷が貴重だった時代、茹でたての麺を芯まで冷やさない「半締め(=ぬるい)」こそが、当時の出来立ての味。
日の出3.JPG 2.64 MB<左:ぬるい    右:つめたい>
表面はなめらか、中はもっちり温かい。小麦本来の香りが最も引き立つ、製麺所だからこその究極の食べ方です。

日の出4.JPG 235.23 KB<左:釜玉>

「おいしい!」としか言えない自分の語彙力を情けなく思いながらも、箸が止まりません。基本は麺だけが渡され、だしやトッピングは自分で。
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讃岐うどん文化の根幹を支える

「地元の方を大切にしたい」という三好さんの強い想いから、うどんは中180円・大240円の価格を一切値上げをしていないそう。
日の出6.jpg 846.56 KB<全国のデパートや物産展などで引っ張りだこの代表取締役の三好さん>

また、店内の机などは閉業した他店のうどん屋から譲り受けたもの。姿を消しゆく名店から託された想いが詰まっています。
ここに来ると、香川の知人がよく言う「体はうどんでできている」という言葉が、本当に思えてくるのです。

▶BAY MARINA ベイマリーナ
https://bay-marina.com/
▶日の出製麺所
https://www.hinode.net/
▶鎌田醤油
https://www.kamada.co.jp/
▶本町一丁目カフェ   
https://kamada-honmachi1cafe.jp/     
▶鎌田ミュージアム   
https://kamada-museum.jp/     

▶おでかけ かけはし 坂出(坂出市観光協会)
https://sakaide-kankou.com/

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