冬に北へ一人で向かう私。なんだか演歌でも流れてきそうな気がするが
決して悲壮感漂う旅ではなかった。
まだ雪国では極寒が続く2月末、私は仙台駅に一人降り立った。
目的の3分の1くらいは、おはぎ。
「へ?」と聞こえてきそうだが
旅の目的にもなり得る、さいちのおはぎを私は求めて仙台に来たのだ。
いや、おはぎだけ、というのでは語弊がある。正確には旅のもう3分の1の目的は
半田屋の定食でもう3分の1は、定義山の油揚げなのだから。
ここまで読んでどれも知らない読者さんは「?」が増え、私のことをきっとちょっと
おかしな人、くらいに思い始めたかもしれない。
でもあのお笑い芸人のサンドイッチマンのお二人がこの3つを激推し仙台グルメとして
つい最近もテレビで紹介していたことを知ってくれたらきっと私の今回の旅の目的を
少しは理解してくれるかもしれない。
まず出発は週末の土曜日だったのが新幹線のチケットを仙台駅に10時少し前に到着するように予約。なぜなら、仙台駅で先述のおはぎが売られるのが10時ジャストだから。
お店に電話で確認して土曜日が一番売り切れるのが早くその前の週は11時になる前に
売り切れた、とのことで必ず買えるようにその時間に新幹線を予約。
ここで、このおはぎについて少々解説。さいちのおはぎは通常、郊外の秋保にある「主婦の店    さいち」という小さいスーパーで1日25000個も売れる年商7億ともささやかれる看板商品なのです。本来ならご本家、秋保のさいちに買いに行きたかったのですが今回は2泊3日のタイトスケジュールにつき、仙台駅で買える、木、金、土曜日の土曜日を狙いうち、という訳。以前の売り場から変更があり現在は仙台駅のエスパル「いろといろ」で買えます。
さて、当日10時前に仙台駅に到着したもののお店の前はすでに長めの列が。しばらく待ってドアが開くと他のお土産コーナーにはみな、目もくれないでワゴンにあるおはぎをめがけ小走りになって一心不乱に手を伸ばします!    私も負けじとお目当てのあんこ、きなこの二種類のおはぎに手をのばしカゴにイン。思わずふーっと安堵のため息。
おはぎバトル、なかなかの緊張感がありました。売っているのは一番人気のあんこときなこ、黒ゴマの3種類。本当はごまも食べてみたかったのですが賞味期限が当日限り、ということで2つ入りを2パック、合計4個で
もう無理だろうと2種類のみに。
ゲットしたおはぎを片手にまずは荷物を預けるためにホテルに向かう。そしてホテルのソファやラウンジ的な場所があれば朝食がわりにおはぎを食べようと計画。
読みどおりホテルのソファには誰もいなかったのであんこのおはぎを1つだけ食べてみることに。
半分に割りばしで切ってみて、どんなおはぎか観察。もち米が完全にお餅みたいにはなっていなくて粒感が残っていて、あんこも甘さ控えめ。もう作ってくれる祖母は生きてはいないけど、田舎のおばあちゃんが作ってくれそうな素朴で素材の味を生かした優しいというかまっすぐな味がしました。
〇まっすぐな味のおはぎ
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さて、次は定義山の油揚げを目指し、また仙台駅へ。定義山へはバスのみで行くと片道90分くらいかかるので時間的に余裕がある日がおすすめ。時間が合えばJRの陸前白沢駅まで行って、それからバスに乗り換えるのも時間短縮でおすすめ。私はまずは仙台の街並みを見たかったので時間がかかるけどバスオンリーのアクセスにしました。そうそう、レンタカーではなく電車、地下鉄、バスを駆使しての観光には「仙台まるごとパス」がおすすめです。二日間、JR(松島や定義山までも含む)、地下鉄、市バスが乗り放題で2720円。そして瑞鳳殿の入場などが割引になったりとお得です。
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仙台駅からバスに乗り、途中から雪景色になったり、大倉ダムの景色も楽しめて満足。バスに揺られていると小腹も空いてきて油揚げをお迎えする準備もできてきました。
定義山、と書いていますが正式には定義如来西方寺、と言います。縁結びや子宝などのご利益があるそうです。定義バス停から5分ちょっとで着きます。はじめにお参りしてから油揚げを食べる予定でしたがお客さんが少し空いているようだったので(テレビ番組だと長蛇の列でだいぶ待つ感じでした!)サクっと食べてしまおうとお店の中へ。

〇こちらが有名な定義とうふ店の三角油揚げ
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まだあたたかい油揚げをお箸でつついて醤油をたらし、ニンニク唐辛子をお好みでまぶしていただきます!    辛いのが苦手でなければ、ニンニク唐辛子を多めにかけるのがおすすめです。大きめに感じた油揚げも意外にあっさりでペロリと完食。確かに出来たては美味しい。
さて西方寺へ。縁結びや子宝、安産を願う年でもない私は世界平和を祈願。ちょうどロシアのウクライナへの侵攻が始まったタイミングでした・・・
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帰りのバスを待ちながら午後からの予定と翌日のスケジュールを計画。
そして帰りは途中の陸前白沢で降りてJRに乗り換え、時間短縮の帰路コースにした。
バスに乗ってわずかで陸前白沢前に着く。駅まで信号を渡ったり少し歩いた。
あ、やっぱり無人駅なのね。切符を買うマシーンはなく「乗車駅証明書」機があるだけなので降りる時に清算するらしい。
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ホームで立っているとなにやらアナウンスが始まる。
「イノシシ…小動物…衝突のため…」あまりクリアでないアナウンスからは何やら嫌な予感。何回か繰り返され、小動物と衝突したため電車がかなり遅延する、ということ!
もともとその時間の電車の次は2時間後な訳でその電車が遅延するということと合わせると時間短縮の帰路、という私の計画は台無しになりました。
しょうがない、バス停に戻るか、トボトボと来た道を戻ります。バス停に戻って時刻表を見ると30分以上先にしか来ない模様。さすが東北。数年前に青森に1年で3回行った時にこれでもか、と電車の本数、バスの本数が少ないことを思い出し苦笑い。こうなったらお腹をとことん減らして「ほそやのサンド」という老舗のハンバーガーやさんで遅いランチを楽しむ!というもう一つの計画をひねり出していた。時間どおりにバスがやってきて仙台駅方面へ向かう。ほそやのサンドに向かう頃には15時を過ぎていた。
ほそやのサンドに着くとドアがなぜか半開きでシャッターの上のほうが閉まっている。
ん??    これはまた嫌な予感…「すいませーん」と開けるとお店の方も「すいません。今日、もう材料がなくなって…」と言われてしまった。オーマイガー!あのままバスで仙台駅まで帰ってきていたら美味しいハンバーガーにありつけていただろう、と思うと一気にお腹が空いてきた。
〇ほそやのサンド(また今度ね)
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今日はついてない日なんだ。いや、本当は夫と二人で来るはずだった仙台旅行。子供の修学旅行に合わせて、10年以上ぶりの夫婦旅行だったはずが修学旅行が延期になったけど、どうしてもおはぎと油揚げが食べたいと自分だけ仙台に来たバチがあたったのかもしれない。
どっと疲れて一度ホテルに戻る。ホテルで荷物を片付けて、夫へ電話。その日あった色々なトラブルを笑いながら報告。
すっかり暗くなって、仙台駅近くの半田屋に向かう。
半田屋というのはセルフサービス系の定食やさん。私はこの定食屋さんをずいぶん前にNHKの72時間という番組で知った。色々なおかずが美味しそうに並び、特に大盛りの白米を頬張る人々が印象的で東日本大震災からの復興に奮闘するそれぞれの暮らし方に着目した回だった。私はなぜかこの回で紹介された半田屋に惹かれ、いつか行ってみたい!と思っていたところ、先述のサンドイッチマンさんの仙台グルメを紹介するテレビ番組で再見し、今回、半田屋は必ず訪れようと決めていた。19時半くらいにお店に着くと意外に空いていた。メニューがありすぎて悩んだが白米の並と豚汁、カツ煮にした。伊達さんが勧めていた豚汁がすこぶる美味しく感動。白米もやはり米どころの実力を感じました。
一人旅にも是非おすすめしたい定食屋さん。
〇メニューが多すぎて悩む半田屋
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長い仙台一日目が終了。どうしよう!旅の目的が一日で全て完結してしまった。
明日はどんな一日かな?    To be continued (仙台二日目に続きます)

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