やっと取れたチケット「ディオール展」〜東京都現代美術館〜
東京メトロ清澄白河または木場駅から徒歩10〜15分、東京都現代美術館へ行ってきました。
3月にディオール展開催を知ってからチケット獲得を目論んだものの、完売。4月分のチケット発売開始を待ってやっと入手できました。
それだけ話題の展覧会。
オートクチュールやブランド商品には疎い私ですが、この展覧会は展示の仕方が巧妙で卓越した空間演出を施しており、そういう視点での関心はあったのです。
観賞するだけでなく、体感する・没入するアートが大好き。
動画ではその様子をお届けすべく編集しましたが、その全貌はやはり伝えきれません。
ご興味のある方は、東京都現代美術館の公式Twitterにて、
当日券販売について知ることができます。
待ちに待った入場の予約は15:00です。
その前にクイックランチと思い、美術館2階のカフェへ行きました。
「2階のサンドウィッチ」という名前です。
名前にあるのでサンドウィッチをいただきました。
パンそのものもおいしく、天気が良ければテイクアウトして隣の木場公園で
ピクニックしたいと思いました。
地下一階には本格的なレストラン「100本のスプーン」がありますが、
9組待ちだったので二階へ来たというわけです。
本当はレストランが目当てだったのですが、
ランチタイムを外して15時前に来ても満席とは。
15:00のチケットは15:00〜15:30に入場可能です。
とにかく撮って撮って撮りまくった2時間半。
1時間あれば回れるかと思いましたが、一つ一つを見るのは困難。
展示の空間そのものもアートです。
衣装の一点一点を見るというよりは全体を見て感じる、という観賞の仕方で時間がかかります。
入場は制限していますので、そこまで大混雑ではありません。
気に入った作品があれば立ち止まり、ずっとそこに佇んで眺めることもできました。
クリスチャン・ディオールの日本贔屓がわかるオートクチュールもあり、
日本の浮世絵や着物の紋様・造形にインスパイアされたドレスがたくさんありました。
特にインパクトがあったのは、葛飾北斎の富嶽三十六景の一つ、「神奈川沖浪裏」を大胆にあしらった白が基調のドレスです。
これをドレスにするアイディアに脱帽です。
そして、天井まで続く雛壇上に飾られたドレスが圧巻です。
様々なプロジェクションを映し出し、その光や色によってもドレス達の印象が変わっていきます。
また、森の中のような鳥の鳴き声など音で演出された展示もありました。
色鮮やかなドレスの森です。
かと思えば白亜の世界に迷い込んだような展示も。
とにかく次から次へとディオールの世界観が現れ、七変化です。
お腹いっぱい胸いっぱいの気持ちになりました。
筆舌に尽くしがたい、とはこのことではないでしょうか。
見終わる頃には半ば放心状態です。
東京都現代美術館ではディオール展以外にも見られる展示があります。
併設のレストランも評判なので、木場公園の散策とセットで訪れてみてはいかがでしょうか。
緑いっぱいの日本庭園は150円で観賞〜清澄庭園〜
翌日、清澄白河を散策しました。
まずは清澄庭園です。
受付で150円を払い、入園します。
池泉回遊式の庭園ですので、池の周りを巡りながらお庭を鑑賞できます。
晴天の昼下がり、人は少なめで静かです。
錦鯉が優雅に流紋を描き、その横では亀が日向ぼっこをしていました。
ここの庭園は「石」が楽しい!
全国の選りすぐりの石を運んできて庭に据えられています。
その石の産地が小さな駒札で紹介されています。
どの石も表情豊かです。
特に珍しかったのが佐渡の赤玉石です。自然の色とは思えないほど鮮やかでした。
起伏に富んだお庭には石橋や飛び石も配され、童心に返って飛び跳ねながら渡りました。
池を半周したところに広場があります。
みなさん、ベンチに腰掛けて、持ち込んだお弁当を頬張りながらおしゃべりに花を咲かせていました。
広場の一番奥には松尾芭蕉が読んだ俳句の句碑があります。
この辺りは松尾芭蕉ゆかりの地として、清澄庭園の近くには芭蕉庵があったそうです。
そういえば近くの運河沿いに採茶庵跡があります。
↑google mapより
江東区には松尾芭蕉ゆかりの地がたくさんあります。
訪れた日の清澄庭園の中では「俳句の会」が開かれていました。
園内の大正記念館という建物からは講師の方が参加者の俳句を評価する声が
聞こえてきました。
ぶらてぃまらん開始、清澄白河をぶらりさんぽ
1時間ほどかけてお庭を巡り、午後5時の閉園を前に街歩きを始めました。
清澄白河は運河沿いの街で、かつては水運の中心地だったところです。
その名残で各所に物流拠点となる倉庫が軒を連ねていました。
時代が水運からトラック輸送に変わり、多くの倉庫は役目を終えました。
その倉庫をリノベーションしてコーヒー焙煎を兼ねたカフェがたくさん誕生したのです。
先駆けとなったのがみなさんご存知のブルーボトルコーヒーです。
並ばず入れたので一服しました。
苦手な味とか好みとか、店員さんが優しく相談に乗ってくださいました。
清澄白河限定のプリンと、コールドブリュー(アイスコーヒー)をいただきました。
丁寧に淹れてくださったコーヒーは、好みの味で酸味が少なくブラックで飲みやすかったです。
少し後になって店員さんが、
「もし良ければ味見だけでも」
とテイスティングの小さなカップを席に持ってきて下さいました。
「酸味が苦手とおっしゃってたのですが」
と前置きして、
「これはいかがでしょうか?」と。
エチオピアと名前の商品でした。
これなら飲める、という感想を伝えると、店員さんは
「次回はぜひお試しくださいね」と笑顔でおっしゃいます。
こういう接客でリピーターが増えていくのかしら。
素敵な店員さんでした。
さて、そこから住宅地を歩くとひときわ目立つ看板が路地に立っていました。
「かつてない日本酒うってます」
と
「おもしろい梅酒うってます」
の2つの看板です。
建物上部にSake shop 海琳堂と銘打ってあります。
これは足を止めずにはいられない。
迷わずお邪魔しました。許可を得て店内の写真を撮ります。
梅酒と日本酒大好きの私にとっては宝の山でした。
「たくさんあるんですね」
と話しかけると、
「困るほどたくさんありますよ」
との返事が。
はい、まんまと困ってしまいました。
あれこれおすすめを聞いて、決めた一本はこちら。
↓山形正宗 梅酒 アルコール度数10%
日本酒で作られた梅酒は数あれど、醸造アルコールが入っていない梅酒はなかなかありません。
山形県産というのも自分には新しい発見です。
店員さんから様々な情報を聞いたのでまた買いにこようと思いました。
午後5時半。陽が沈む前に帰路につきます。
清澄白河には可愛いお店がたくさん点在するので、
近いうちにまた新しいお店を発見しに行きたいです。