みなさん、「関(せき)」という宿場町をご存知でしょうか。

刃物や最近モネの池で有名な岐阜県関市というまちがありますが、今回ご紹介するのは三重県亀山市にある東海道の宿場町です。

東海道五十三次、江戸から数えて47番目の宿場町となります。
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近くにはサーキットで有名な鈴鹿があります。鈴鹿の関が置かれたことから、関と呼ばれたようです。

鉄道の最寄り駅はJR西日本関西本線「関」駅となります。

今回、私は大阪方面から、青春18きっぷを利用して訪れることにしました。

駅のすぐ隣りには道の駅 関宿があります。

おみやげはもちろん、食堂もありますのでこちらで腹ごしらえするのもいいと思います。

「関宿名物たぬき俵にぎり」や「亀山ラーメン」なるものを食べようかと思ったのですが、あまりお腹が減っていなかったため亀山茶のソフトクリームをいただくことにしました。

美味しかったのですが、正直に言うと他の抹茶ソフトとの違いがわかりませんでした(笑)
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京都の宇治市から東側、三重県の亀山市にかけてはお茶の栽培が盛んで、この辺りの道の駅や高速のSAに行くとペットボトルやソフトクリームとして販売されています。

併設されている休憩所では「仕事終わりに電車を眺めながら、ここのソフトクリームを食べるのが毎日の楽しみなの。」と地元のお母さん。

すごく贅沢な楽しみ方だなと思いました。

さて、道の駅からしばらく歩くと宿場の町並みが広がります。

今回は西の地蔵院から出発することにしました。

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この地蔵院には一休さんが目を開かせたと伝わるお地蔵さんが祀られています。



その隣りには会津屋さんという立派な旅籠がありました。

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こちらの会津屋さんには敵討ちの話が残っています。



もうこの一角からして、満足なくらい雰囲気抜群でした。

平日だったため人がほとんどおらず、静かな散策となりました。

さてぶらぶらと歩いていたら「どこから来られました?パンフレットをどうぞ。今はここですね。」と急にお父さんの説明が始まりました(笑)

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関宿は約1.8キロで両側に古い建築物が残っているので、現存している宿場町でも珍しいとのこと。

確かに馬籠や妻籠など有名な宿場町以外であれば、残っていても片側や一角だけ残っているような印象ですね。

立派なお店が見えてきました。

深川屋さんというお菓子屋さんです。「関の戸」というお菓子が有名です。
IMG_8111.jpeg 2.79 MB注目してほしいのが看板です。西(京都)から東(江戸)を見ると「漢字表記」、逆に東(江戸)から西(京都)を見ると「かな文字」で書かれています。

京都は貴族の「かな文化」、江戸は武家の「漢字文化」のため、そのような表記にしているのだとか。
それを踏まえた上で向かう方向を間違えないようにという、関宿のおもてなしとも言われています。

「今、自分は漢字を見ているから、東(江戸)へ向かっているんだな。」といった具合いです。

これは説明してもらわないと見落とすところでした。

深川屋さんだけでなく、他のお店の看板も、「漢字」と「かな」表記になっています。

他のお店の表記のほうが全て「漢字」と「かな」なのでわかりやすいです。

先ほど紹介した会津屋さんの写真は「あいづや」となっていますので、東から西へ向いて撮っています。

どうやら深川屋さん、サザエさんのオープニングでも取り上げられたようです。
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さて「関の戸」はどのようなお菓子かというと赤小豆のこし餡をぎゅうひ餅で包み、阿波特産の「和三盆」をまぶした、一口大の餅菓子。
御所へも献上されていた由緒あるお菓子です。



そのほか関の名物は「志ら玉」というお菓子が有名だそうです。



ぜんざいやあんみつに入っている白玉とは少し違うようでした。

ただ、あいにくこの日はお店が閉まっており、買うことはできませんでした。

深川屋さんの隣には百六里庭という小さな公園のような広場があり、入り口付近の階段をあがると展望スペースがあります。

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見逃しがちなので、訪れた際はぜひ寄ってみてください。

しばらく歩くと神社が見えてきました。

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名前はそのままですが、関神社という神社です。

名前等は様々な変遷等があり関神社に落ち着いたようなのでここでは語りません。

またこの関宿では夏祭りが有名です。絢爛豪華な山(車)が巡行します。

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ところで「関の山」という言葉を聞いたことはありませんか?

「これ以上できないだろう」、「これが精一杯だろう」といった意味で使われます。

この言葉の語源となったのが、この関宿の山(車)なのです。
山々が東海道をふさぎ、これ以上通るに通れない様子を現しているといわれています。

そのため、関の山の「山」は富士山のようなマウンテンではなく、いわゆるカーニバルのフロート(車)に該当します。

興味がある方は「関の山会館」がありますので、こちらも訪れてみてください。

さて、ひととおり散策して感じたことをお伝えします。

この日は定休日ということもあったのでしょうが、現在も住まわれている方が多いのでカフェや飲食店がほぼありませんでした。

ちょっと腹ごしらえをしたり、一服するとするならば道の駅になるかもしれませんね。

ちなみにスタート地点で案内してくれた方の正体は観光ボランティアではなく、郵便局に用事のあった地元のお父さんでした(笑)。

とはいえ、江戸時代の雰囲気を味わうには十分な場所でしたよ。

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西へ行けば忍者で有名な伊賀上野や東には46番目の宿場町「亀山宿」や「亀山城」もあります。

ぜひ、みなさんも一度訪れてみてください。