愛媛県大洲市を訪れました。
この町には、
日本で初めて木造復元天守に泊まれる
「大洲城キャッスルステイ」があります。

2026年7月現在の宿泊料金は、
2名利用で1人66万円(税込)。
つまり、2人で132万円からという特別な宿泊体験です。

最初は、「そんな高額で泊まる人がいるの?」と思いましたが、人気の宿です。

私が訪れた日は前日に城主がいた(すなわち、宿泊者がいた)という目印の旗が立っていました。
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そして、城下町を歩いているうちに、人気の理由が少しずつ分かってきました。

この旅で印象に残ったのは、お城よりも「町」でした。
古い町家を活用した宿やカフェやレストラン。
歴史ある建物をリノベーションした店舗。
城だけを高級ホテルにしたのではなく、
町全体を一つのホテルとして楽しむ「分散型ホテル」という考え方です。

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宿泊客は城下町を歩き、食事をし、地域で過ごす。
だから、お金は一か所ではなく町全体に巡っていきます。
「古いものを守る」と「地域経済を回す」。
その二つを両立させていることが、大洲の魅力でした。

NIPPONIA HOTEL 大洲城下町|公式 

そして、思わず足を止めたのが、
「うなぎの寝床」です。

福岡・八女発の私の好きなブランドが、
この大洲の城下町に出店していることに驚きました。

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久留米絣のもんぺや、日本各地のつくり手の服や暮らしの道具が並ぶ店内は、思わず長居したくなる空間。
「なぜ大洲に?」
そう思って調べてみると、
町並みを生かした地域再生の取り組みが、
こうした魅力あるお店を引き寄せていることを知りました。

大洲は、古い町並みを壊して新しいものを建てたのではありません。
歴史そのものを地域の価値に変え、
そこへ新しい人やお店を呼び込んでいたのです。

大洲城キャッスルステイも、その象徴でした。
泊まるのは城だけではありません。
城下町を歩き、食事を楽しみ、人と出会い、この町全体を味わう。
「町そのものがホテル」という考え方が、大洲には根付いています。

歩きながら、四万十のことを考えました。
沈下橋、予土線、古い町並み、山や川の風景。
私たちが「当たり前」だと思っているものも、
見方を変えれば、未来へ受け継ぐ地域の宝になるのかもしれません。

先日訪れた上勝町では、「ごみ収集車が走らない町」という暮らしに驚きました。

そして大洲では、
「100万円を超える宿泊体験が、町全体を再生する仕組み」に出会いました。
どちらにも共通していたのは、
地域の個性を磨き、
「ここにしかない価値」に変えていたこと。

旅は、遠くへ行くことだけではなく、
自分の町を見つめ直すきっかけをくれるもの。

またひとつ、
この界隈で、地域の未来を考える旅になりました。