奈良にはたくさんの「花の寺」があります。もちろん、季節によって、四季折々に咲く花の種類も異なります。
紫陽花の季節の今は、5月28日(土)から7月3日(日)まで、西国33ヵ所巡礼の札所でもある三つのお寺で「大和三大観音あぢさゐ回廊」が開催されています。
各寺趣向を凝らした紫陽花を楽しむものです。イベント限定の特別の御朱印は、3寺ごとに異なる紫陽花の切り絵(各1000円)。3寺分の御朱印を納められる台紙も300円で販売されています。
長谷寺
まずは長谷寺。鎌倉にも同じ名前のお寺がありますが、こちらは、10メートル以上ある大きな十一面観音様をご本尊とする奈良県桜井市にある「花の御寺」。西国33か所巡りの8番札所でもあります。牡丹がもっとも有名ですが、他にも桜や紫陽花、紅葉も美しい。私の大好きなお寺です。
仁王門を入ると、長い回廊(登廊)があり、本堂まで廊下を三段折り返しながら、ゆるやかな階段が続きます。
この時期、「あぢさゐ回廊」では、下の段から中の段に至る途中に紫陽花の階段が!
でも、我慢して回廊を昇ります。階段は全部で399段あるそうですが、実は、その後に隠し階段が4段あって、人間の最期に向かうことを象徴したのではないかと言われているそうです。ちょっと考えるお話ですね。
さて、その399段を上りきるとそこには、とても開放的な本堂の広間とその前に広がる舞台。でもその前に、観音様にお詣りをしましょう。普段でも公開されているのは、広間の前の回廊。ですが、特別拝観の季節であれば、大きな十一面観音様の足元に跪いて拝む地下拝観ができます。これは、観音様の足元に触れられる本当に特別な体験。外から見るよりも観音様の大きさを感じられます。残念ながら、お写真は禁止なので、下のリンクから雰囲気を味わってみてください。
観音様にお詣りをすませたら、広い舞台に出てみましょう。舞台からは、ふもとの町が一望できるのです。風に吹かれて、下を見下ろす解放感。目の前の大きな杉の木には、天狗が座っているかもしれません。ちなみに、舞台では、毎朝、僧侶が勤行をされています。
そして、先ほど見た紫陽花の階段。
実は399段をショートカットする階段があり、 そこにあじさいの鉢が所せましと並べられ…。花の波のようです。
鉢をこかさないように気をつけながら、ゆっくりと急な階段を降りました。
境内の紫陽花も6月中旬には咲き誇り、より趣が上がってくることでしょう。
本堂脇でいただいた限定御朱印の美しいこと‼️ やっぱり、長谷寺大好き。
常連の私は、車でお寺の脇までつけてしまいましたが、旅人の皆さんは、よかったら、参道をぶらぶら歩いて名物の草餅も食べ比べてみてくださいね。
「あぢさゐ回廊」三寺を1日で回ることはできなくはないのですが、できれば、それぞれのお寺で時間を取って、ゆっくりしてもらえればより素敵です。特に、長谷寺では、近くの宿に泊まり、早朝の勤行への参加などいかがでしょうか。