東京・日比谷公園のお花畑~ネモフィラとチューリップがらんまん~
1か月をかけ、休日ごとに皇居周辺を散策して桜を追いかけてきましたが、
都内の桜はすでに葉桜。
皇居から南東に位置する日比谷公園ではこんな風景が広がっていました。
いつもより2週間早い見ごろです。
チューリップは見ごろを過ぎ、写真映えしそうなアングルを探して地面すれすれで撮影。
すると、夕陽が射し込んでとんでもなく美しい光景をレンズに捉えることができました。
レンズ、といっても一眼カメラではなくi-Phone12ですが。。。
ネモフィラは見ごろ。小さな花房が春風にそよいで一面、青いじゅうたんを敷いたようでした。
日比谷公園は日本庭園や西洋式庭園が混在し、歩き回るとかなり広大で時間がかかります。
ベンチも多いのですわって日向ぼっこする人、語らう人、のんびりそれぞれの時間を過ごしていました。
皇居に面する北東角には江戸城の遺構でもある「日比谷見附」の石垣が残ります。
江戸城の内堀を守る見附のひとつ、です。
日比谷公園はもともと日比谷入江と呼ばれる海でした。
この写真は以前、ザ・ペニンシュラ東京というホテルの客室から見下ろした時の冬の日比谷公園(一部)です。写真右奥の緑の茂みは高台に位置する江戸城の土塁。地盤がしっかりしているので石垣ではなく土塁です。
ちなみに日比谷公園から5分ほどの桜田門は、日比谷側よりまだ地盤がしっかりした場所ですが、海抜は10mもありません。
桜田門から半蔵門側を見ると丘陵になっているのがわかります。
手前が埋め立てられた日比谷側、奥がもともと武蔵野台地に建っていた江戸城の遺構である土塁です。
徳川家康が江戸幕府を開くために土地が少ないこの周辺を埋め立てさせ、大名を住まわせました。丸の内や日比谷に大きな敷地を利用して明治以降たくさんのビルが建てられていきます。
そんな大名屋敷跡のひとつに帝国ホテルが建っています。
名建築家・フランクロイド・ライトの息吹を感じるクラシックホテル
日比谷公園の目の前に広がる帝国ホテル本館。
正面玄関を入るとそこには桜の生け花がお出迎え。
フロントデスクを通り越して奥には、帝国ホテル旧本館をデザインした
フランクロイド・ライトの壁のデザインがレプリカとして飾られています。
ちなみに旧本館は愛知県犬山市の明治村に移築され、今も立ち入ることが可能です。
栃木県の大谷石を特徴的に使用した幾何学模様の壁は、光を受けると絶妙な陰影で訪れる人を魅了したそうです。
私は数年前に明治村の旧本館を見に行きましたが、その空間の美しさに絶句したほどです。
ライトのデザインはエクステリアにとどまらず、ホテルで使用する調度品や食器にも採用されました。
ライトのデザインはこんなところにも活用されています。
帝国ホテルは日本のホテルの黎明期を支えた歴史的遺産価値のあるホテルです。
ホテル地下のアーケードは100周年です。
現在、アーケード街では特別展示を見ることが出来ます。
帝国ホテルは歴史的なピソードが豊富で、1時間以上話せるくらいのネタには尽きません。
さて、正面玄関を入って左手には無料で閲覧することができる貴重なホテルの歴史が資料として展示されています。
歴史上の偉人もたくさん訪れ、逸話を残しました。
歩き疲れたので一休みします。
日比谷散策を締めるにはテラス席のある東京ミッドタウン日比谷がオススメです。
あの一際高層なビルです。
テラス席でのんびり過ごす、散歩の余韻を楽しみながらの黄昏時
2階にあるスペイン料理、LUBINAはテラス席でちょい飲みも出来ます。
寒い日はライト型のヒーターと膝掛けを用意してくれますので、テラス席好きには嬉しいお店。
公園ビューで乾杯。軽めのりんご酒、シードルを頼みました。
ウニプリンは必ず頼むお店のシグネチャーメニューです。
魚介類が豊富で、この時期ならホタルイカや
蛤の一皿もおすすめ。
スペイン料理屋ですが、あえてパエリアは我慢。
ところがちょい飲みのはずが。。。
暮れなずむ公園を眺めながら過ごす、黄昏のテラス席。
日比谷でのんびりさんぽ、締めの一杯、とはならず
一本開けました。
千鳥足になる前に帰ります。
ちなみに
書店で見つけた文庫本、
読むのが楽しみです。