毎年、夏休みは鉄道で2泊3日ほどの旅行をするのが恒例行事でした。ただ今年はセカンドカーをゲットしたこともあり、鉄道ではなかなか行けないようなところにドライブみようと考え車で西へ。500km日帰りの強行軍のドライブをしてきました。

映える扇状の棚田「あらぎ島」

三重県を早朝に出発して2時間半ほど。和歌山県かつらぎ町の道の駅「くしがきの里」で休憩します。ここは6月のバス旅でも立ち寄った場所。


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前回訪ねたときは「じゃばら」という南紀でのみ栽培される柑橘類のジンジャーエールを飲みましたが、今日は桃。ほかに梅のジンジャーエールもある果実王国和歌山。バリエーションが豊富です。

さて、ここから高野山方面に向かう国道480号線へ。多くのドライバーは高野山に向かうようですが私は途中で道を折れて違う目的地に向かいます。
IMG_4479.jpeg 868.13 KB時々細くなる山道に緊張しながら1時間。道の駅「あらぎの里」に到着しました。「あらぎ」は漢字で書くと「蘭」。「あららぎ」とも読み、イチイの木の別称です。

ここから7、8分歩くと目的地の「あらぎ島」が望める展望台に到着します。

ん?山の中なのに、島?とお思いの方もいるでしょう。「あらぎ島」は島にあらず。

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その絶景を望むことができるポイントに着きましたので、その正体をご覧にれましょう。

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この舌状に突き出た土地に造られた棚田。これが「あらぎ島」です。今は植えられた稲穂が田んぼ一面を緑に染める一番美しい時期。周りの深緑と田園の黄緑のコントラストも見事です。

Ω状に大きく蛇行する有田川が造った河岸段丘を江戸時代に開墾、整備されてこの美しい棚田が生まれました。日本には多くの棚田がありますが、川沿いに美しい弧を描くこの形状は他に例を見ないものです。その美しさは国にも評価されて「蘭島(あらぎじま)及び三田・清水の農山村景観」として国の重要文化的景観に指定されています。

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まだ11時前だったのですが、朝5時台に朝食を取って出かけたためお腹がすきました。ここでお昼を食べることにします。展望所にはベンチがあるのでこの絶景を見ながらお弁当を食べることができます。

道の駅「くしがきの里」で買った和歌山名物「柿の葉寿司」。大好きなんですよ、これ!    奈良県でも多く見られますが、「くしがきの里」がある紀の川上流地域が発祥と言われています。山の絶景を見ながら海の名産をいただきます。

近年、インスタ映えするとして多くの観光客がこの地を訪れていますので、もっと混んでるのかな?と思いましたがこのようにお弁当を食べられるほどの余裕がありました。

昔は車も通っていた?!    蔵王橋で有田川の絶景を望む

道の駅「あらぎの里」から有田川沿いに10分ほど西に車を走らせると「蔵王橋」という橋があります。

国道沿いに駐車スペースがあって、何台か車を停められますがこちらは結構混雑。なぜか外国人の方が多くいました。

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蔵王橋は有田川にかかる前長160mほどの吊り橋。近くに二川ダムがあり、そこでせき止められているため水の量も豊富です。歩くと結構揺れて結構怖い。昔はここを車も通っていたそうですが信じられません!

春には川沿いに咲く桜が見事で花見スポットになっているそうです。
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橋の上から望む有田川は絶景です。高所恐怖症の方は辛いかも…    グレーチングなので下もよーく見えます。
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少し離れたところから全景を撮ります。こんなところを車が通っていたんですよ、車が!(2回目)

蔵王橋の絶景を見たあとは川沿いに山を下り、みかんで有名な有田市やバスツアーで訪問した湯浅町を通過。海の絶景に向かいました。



白い岩石と青い海のコントラストが美しい白崎海洋公園

「蔵王橋」から次の目的地である「白崎海洋公園」までは50キロほど。約1時間で到着します。北側からアクセスすると道の狭いところが多いので要注意です。

白崎海洋公園は名前の通り白い岩が織りなす岸壁の岬が観光の目玉。日本ではなかなか見ることができない光景です。
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このあたり一面の白い岩は石灰岩。石灰岩でできている海岸は日本では珍しく、今から2億5000万年前、ペルム紀(二畳紀)に海中で形成された後隆起したといわれています。岩石からはその時代の化石が発掘されるそうです。

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岩石には基本登れませんが、階段のあるここからは登ることができます。
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白い岩石の向こうに見える青い海。日本離れした景観は日本のエーゲ海とも言われています。ギリシャではありませんが日本の南国、紀伊半島の岬をきれいに望むことができます。
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崖の下で白波が踊っています。今日もかなり暑いので飛び込んだら気持ちいいんだろうなぁと思うのですが、ホントに飛び込んだら溺れると思うので断念します。
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ここは泳ぐことはできませんが、砂浜もあって波と戯れることができます。ちょっと戯れようと思って近づいてみたら意外に大きな波が来て靴がぐしょぐしょになりました。要注意です。

和歌の浦は日本のアマルフィ

日本離れした景色を堪能したあとは紀伊半島を北に登り和歌山市へ。もうひとつ岬を巡ることにします。目的地までは阪和道を通って約1時間です。
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やって来たのは和歌の浦。和歌山市の南部にある雑賀崎(さいがさき)です。和歌山の地名の由来となった和歌の浦はここ。今でこそ和歌山市の郊外の長閑な漁村になっていますが、かつては紀伊国の玄関口として栄えた場所でした。
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雑賀崎は漁業で栄える町ですが平地が少なく、このように山にへばりつくように家々が並びます。この景観から日本のアマルフィと呼ばれています。アマルフィをよく知らなかったのでググりましたが、本家はこんな感じです。


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アマルフィな家々を抜けて灯台まで13分で行けるとGoogle mapが教えてくれたので歩いてみたのですがご覧のような道の連続。高低差もあって迷いました。これは地元の人じゃないと無理…と思い断念。車で灯台まで向かいました。
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こちらが雑賀崎灯台。和歌山市の南西端にある灯台です。全国の数ある登れる灯台の中でも展望スペースが広くて登りやすいです。

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灯台から見える島々の景色。傾きかけた太陽の光が海に反射して3つの島々がシルエットとなってとても美しいです。ちなみに右下に延びているのは番所の鼻。かつて見張り番がここから海を監視していた場所で、ここが防衛上重要な場所であることを物語っています。今は庭園として開放されています。

旅の締めは運転で疲れた体を日帰り温泉で癒す予定だったのですが、京奈和道で前が見えないほどの激しい雷雨に見舞われ断念。避難した道の駅「かつらぎ西」で和歌山ラーメンをいただきました。
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和歌山の山海の絶景巡るドライブは500キロの強行軍。白浜や和歌山市内で一泊してゆっくり、というのもいいんでしょうがぎゅっと詰め込んだ旅も充実感があっていいもの。夏休みのいい思い出になりました。