いろんな土地を旅する中で、様々なものに出会ったきましたが 、その中で一際、心惹かれるものがありました。

それは『道』です。

例えば、ダイナミックな地形を走る直線道路
IMG_7193.JPG 5.27 MB高低差を縫って走る山岳スカイライン
IMG_1716.JPG 12.83 MB海に飛び込む瞬間の絶景
IMG_0117.JPG 894.02 KB時には夕暮れの美しさや、桜や紅葉・四季の花に彩られたり、雲海に出会ったりと
IMG_8728.JPG 1.45 MB道の魅力は語り尽くせません。

そんな私が愛してやまない『道』について、「自転車旅」を通じて至った思いと、その可能性について綴っていきたいと思います。

旅の主役が道に変わった

IMG_5921.JPG 2.1 MBどこかへ旅行するときには、いくつかの目的地を決め、順序を組むと思います。
あくまで目的地がメインであって、その間は移動という扱いになるでしょう。

これが一般的な認識だと思いますが、自転車旅を通じて、その価値観が明らかに変わりました。IMG_7489.JPG 694.48 KB確かに目的地は決めるけれど、旅のメインは道の上だったのです。

意図しないところにこそ、旅の醍醐味がありました。

一期一会の出会いや、息を呑む絶景、時には辛くも達成感のある思い出など。今でも脳裏に焼き付いて離れない記憶があります。

道をつないで作る

IMG_2263.JPG 2.65 MB自分の旅のストーリーといつでも並走するのが道。

そして、唯一無二の旅に至らしめているのも、道という仕掛けがあるからだと感じています。

立ち寄るスポット、流れる風景その一つ一つに優劣はなく、全て主役。これは当初、自転車旅で感じたことですが、車を旅に使うようになった今でも、その視点は活かされています。

この見方をもつことで、旅の濃度が上がる気がするのです。
進んできた軌跡と、これから進む動線。
P8119772.JPG 495.09 KB旅のある場面で、来た道を振り返ったとき
「あぁ大変だったけど、あの道を越えてきたんだなぁ~・・・」と思う瞬間があって

一方、それとは逆に「今からあの道を進んでいくんだ!」
「過酷だろうけど、この先の道は面白そうだ!!」とワクワクする感情も出てきます。

「旅の高揚感とは、究極的には、その刹那的な時間にある」と、気付きました。

自分だけの写真を残したい

IMG_2848.JPG 6.15 MBそのなかで、いつしか「その瞬間瞬間を、写真に収めて記憶に残したい」と思うように。

今まで進んできた道・これから進む道と、自転車と自分。
これらが揃うだけで、それは自分オリジナルな旅を象徴する一枚になります。

IMG_2746.JPG 1.7 MB『より自分らしい一枚が撮りたい!!』
これが私にとって、次なる旅の原動力になっています。

また、自転車は機動力が抜群。気になった風景があるたびに、気軽に立ち止まれるのも大きな魅力と言えるでしょう。

道には可能性がある

今まで行ってきた場所の中でも、自転車やバイクなど二輪乗りに限らず全国的に知られている道があります。

例えば、瀬戸内の「しまなみ海道」
IMG_3999.JPG 4.47 MBマキノの「メタセコイアの並木道」
IMG_0136.JPG 14.73 MB飛騨の「乗鞍スカイライン」(一般車は自転車専用)
IMG_2857.JPG 2.52 MB鯖街道の「おにゅう峠」
IMG_8867.JPG 1.57 MBカローラスポーツのCMロケ地となった、石鎚山系「瓶ヶ森林道」
IMG_7010.JPG 1.38 MBこのように「道」の魅力が、人を呼び込む原動力となっている事例が、徐々に生まれてきています。

元々、移動手段として存在していた道が、それ自体で存在価値を高めている。
この流れ自体に道の可能性を感じざるを得ません。
IMG_3609.JPG 1.59 MB今まで出会った、そしてこれから私が旅で出会う道。
そうした道が、その地域を活気づける原動力になるかもしれない!

そう期待を込めて、これからも日本の「道」について、どんどん発信していきたいと思っています。

〜終わり〜