出雲には4,5回いったことがあります。一人でもいきましたし、子供とも、会社の仲間ともいきました。
しかしながら、そこで毎回食べるのは「出雲そば」。割子三段の出雲そばオンリーでした。
それはそれでもちろん美味しいのですが、恥ずかしながら正直それ以外の食材を知らなかった。敷いてあげれば宍道湖のしじみくらいかな?そんな私に出雲の食材を楽しめるフレンチコースのモニター募集のお知らせが。
私の知らない出雲グルメに出会ってみたい。それが今回のモニターに応募したきっかけでした。
12月25日、1日遅れでサンタ、ではなく宅配便のお兄さんが出雲をうちに届けてくれました。
頼んだはいいけれど私は単身。息子が食事にありつきにやってきたけれど料理経験ほぼなし。フレンチなんて上手に作れるのか…?と思いましたが、真空パックの食材を湯煎調理したり、トースターであたためたり、自然解凍したりするだけでいただけるのでとても簡単でした。
1人ぶんの食材はだいたいこんな感じ。
さて、それでは出雲食材の旅へ🛩️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️
宍道湖産 大和しじみのエスプレッソ
汽水湖である宍道湖はしじみの生育に適していて、しじみも大粒になります。
ぷりぷりとしたしじみの触感を楽しみながら、お味噌とオリーブオイルで味付けされ、洋食の中に和風感も感じさせるエスプレッソをいただきました。
出雲産柚子、海老と野菜のマリネ ぷりぷりの海老に出雲産の柚子果汁を加えてマリネ。色とりどりの野菜をまとった海老のはじけるような食感と、ぽりぽりと歯ごたえがあり新鮮さを感じさせる野菜たちの食感が口の中を楽しませてくれます。香り豊かな柚子が食材のうまさを引き立ててくれました。
出雲しいたけのグラタン 出雲地方の南部、奥出雲はしいたけの産地ですね。このしいたけは美談町の農場のものでしょうか。
とっても肉厚なしいたけを皿代わりにしたグラタン。ほどよく焼けたチーズに包まれたれんこんやほうれん草たちの食感がとてもシャキシャキしています。グラタンをいただいた後土台のしいたけを頂きましたが、チーズの塩味がしみておいしかったです。
出雲和牛のステーキとズッキーニのエクラゼ
出雲牛のステーキはミディアムな焼き加減。とても柔らかく、噛めば肉汁のうまみが口いっぱいに広がります。こんなホテルのディナーのような味が湯煎しただけでそのまま家で楽しめるなんてすごいことです。
ズッキーニのエクラゼ(粗潰し)はガーリックの風味が効いていてステーキによくマッチすると感じました。ズッキーニのグリーンも鮮やかですね。
ネッカ卵のヌガークラッセとカヌレ
カヌレはカリッとしていますが、その中にもしっとりとした食感も味わうことができます。グラッセより砂糖の甘さが感じられる一品でした。
パティスリー・ド・パラディの湯種パン
すこしだけトーストしたらとってもふんわりした食感に。口の中でもちもちした食感とパンの甘さが広がります。そのままでも十分美味しいですがバターなんかつけていただいてもおいしさが引き立つと思います。
コロナ禍のために、思うように旅行に生きづらい時代になりました。旅行業やそれを取り巻く各業界も苦労されていると思います。そんな中で家庭で地域の産品を味わってもらおうとする取り組みが日々進化しているのを感じます。旅行に行ってその土地のものを味わえるのが一番だと思いますが、ときにはこういった食材を取り寄せて料理を楽しむというのもいいもので、これからもどんどん広がっていけばいいなと思いました。